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母系的社会の道徳心
森田 勇造(著者)
四六判 198ページ
価格 1,600円+税
ISBN 978-4-86251-212-3 C0036

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内容

明治維新後のめざましい近代化、世界が驚いた戦後の復興そして経済成長は、どうして可能だったのでしょうか? その根底を支えてきたものとして日本人が潜在的にもつ道徳心があげられます。
戦後70年を経た今日では、多民族、多文化の欧米中心の価値観や文化観が世界を席巻しています。かたや日本には単一民族に近い中で培われてきた〝信頼〟に裏打ちされた「道徳心」が育まれてきました。利己的な精神が強い欧米の国々とは違い、社会秩序を保つための善を促し、利他的な精神が強い日本は、他国とは段違いに道徳心の篤い国となったのです。この精神的な基盤があったからこそ、世界に比類ない発展と繁栄を築くことができたのですが、グローバル化の波に洗われ、日本人の心の文化遺産、心の遺伝子ともいうべき道徳心が、年々希薄になってきています。
本書は、道徳心とはどのようにして形成され、社会に対してどのようにはたらくか、薄れゆく心のDNA・道徳心をいかにして伝えてゆくか等々、道徳心を再認識するためのさまざまな事柄をあつく論じています。

目次

序章
一 自然災害の多い日本
1 自然現象は知恵の根源
2 災害を乗り越えてきた日本人
二 日本は地域社会の集合体
1 社会のあり方
2 日本古来の母系的社会
3 稲作農耕民にとっての天皇と大嘗祭
4 個人化より先に社会化
5 少年期の予防対応
6 地域文化の伝承と青年活動
7 地域の社会人が日本人
三 心のDNA(遺伝子)、道徳心
1 日常的文化のあり方
2 地球上の文化の違い
3 文化としての心情
4 日本的信頼社会
5 日本人の心、道徳心
6 日本の夫婦同姓は信頼社会の基本
四 文化としての繁殖戦略
1 動物的な繁殖戦略
2 文化としての性と結婚
五 道徳心と老後の生きがい
1 危機管理能力としての生活文化
2 長寿者の生きがいと道徳心
3 生活文化としての正月
あとがき

著者プロフィール

森田 勇造(モリタ ユウゾウ)

昭和15年高知県生まれ。
昭和39年以来、世界(142カ国)の諸民族の生活文化を調査し続ける。同時に野外文化教育の研究と啓発、実践に努め、青少年の健全育成活動も続ける。元国立信州高遠少年自然の家所長。元国立大学法人東京学芸大学客員教授、現在、公益社団法人青少年交友協会理事長、野外文化研究所所長、野外文化教育学会顧問、博士(学術)、民族研究家、旅行作家。