-- 立ち読みコーナー --

アメリカ的価値観の揺らぎ 
−唯一の帝国は9.11テロ後にどう変容したのか− 

杉田 米行 編著 /2006.7発行/四六判/274P
 本書は「生命・自由・幸福の追求」という独立宣言に掲げられたアメリカ的価値観が現在(特に9.11テロ後)どのように変化しているのかをさまざまな視角から検証し、自国の価値観を絶対的善と信じることが国民統合の方策であるがゆえに、価値観を相対化できず、異なる価値観を持つ国を完全悪とみなす唯一の帝国、アメリカ。その教育、言語観、政策形成制度、大衆文化、文学の現在を、それぞれの専門家が分析している。  中でも、ブルース・スプリングスティーンの歌を題材に、9.11テロの前後で大衆文化の表現活動がどのようになされ、どのように有効であったのかを分析した「21世紀のボーン・イン・ザ・USA」や、現代アメリカを代表する作家ポール・オースターの小説などを題材に、帝国主義的な覇権を握る「楽園」としてのアメリカを覆う被膜として機能してきた経済的繁栄が9.11によりほころびをみせていることを説く「9.11以後のアメリカ文学における生、主体性、楽園」などは、これまでのアメリカ批評にはないユニークな分析として非常に価値のあるものである。
目次
1章 第3次東アジア戦略報告書(ナイレポート)に見られる
   アメリカ的価値観

2章 歴代大統領の就任演説:アメリカ的価値観の表象とその変遷

3章 アメリカにおける青少年の教育と親のしつけ

4章 「English Only」政策に見るアメリカ的言語価値観

5章 東アジアの言語改革とアメリカのコミットメント
  
:戦後日本・ 南朝鮮・沖縄の言語政策についての一考察

6章 「犯罪との戦い」から「テロとの戦い」へ
   :再生産される 政策形成制度

7章 21世紀の「ボーン・イン・ザ・USA」
   :ポスト9.11時代のアメリカ大衆文化の想像力

8章 9.11以後のアメリカ文学における生、主体性、楽園


本体価格:3.000円+税   




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